香箋 G1 50mm f2 小店での作例7
仕様 お寄せ頂いた作品 スピード・パンクロ Spped Panchroの復刻 - 2023.03.01
- 宝塚 2023.03.01
- マクロで花 2023.03.04
- 備前 2023.03.08
- 銀座の古いビル 2023.03.13
- 南麻布~麻布十番の夜 2023.03.23
- 増上寺の春 2023.03.29
- 新宿・初台 2023.04.08
- 渋谷と吉祥寺 2023.05.26
- 四谷 2023.05.31
2023.04.08 新宿・初台、ライカM9にて。

金属に柔らかみがあるのは、本設計の特徴である「ピンがわずかに甘い」ためであろうと思われます。チリチリした収差も石組みに溶け込んでいます。

これはトリミングしました。焦点は左の枠です。そのため、顔の右半分からボケています。前ボケの活用はどの場合でもそれほど簡単ではありませんが、この玉に関しては比較的使いやすい傾向です。

まだこれぐらいの距離感であれば、乱れた収差は出ません。若干チリチリで硬質感、それが実在感に繋がっています。

あまり絞るのもどうかと思い、f4ぐらいにしました。f5.6ともなると特徴のない標準的な画となりますので、その手前、倍の明るさですがそれぐらいで撮ってみました。癖が少し残留しますので動画ではこれぐらいで良さそうです。スチールではf5.6の方がいいかもしれません。

人工光に対する反応、ここでいう人工光は黄色のライティングについてですが、結局、こういう光をどのように表現すべきかということを考えて、少し硬質なボケとなったのではないかと思います。光に立体感が加わります。

少し薄暗い場所ですが、背景の硬質感が感じられます。絵画にも似た表現です。

対して、白い光は実物より明るさと華やかさを感じさせます。そして対象の人物は浮かび上がります。

こういう場所は非常に多くの光源がありますので、影が残像のように滲んでいます。実際に動いてもいますのでその揺らぎもあります。映画用の玉ですから、こういう動いたものの表現は秀逸です。

手前の譜面台は背景と切り離されて浮かび上がる傾向です。画全体に占める面積の少ない対象なので埋もれやすくなりますが、それでもかなり明確です。

f4ぐらいでは少し甘いです。こういう画はやはり明瞭である方が良さそうです。
コラム
- 宝塚 2023.03.01
- マクロで花 2023.03.04
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