仕様については、タンバールへのオマージュ「花影」S1 60mm f2.2
小店での撮影例は、花影 S1 60mm f2.2 作例に掲載しています。
撮影例は、以下のウェブサイトにも掲載されています。
nicoblue2008様が開設されたFlickr内のグループ
「花影 S1 60mm f2.2」
hamashun様のブログ
「花影 S1 60mm F2.2 + Leica M8
作例記事」
動画はBellami Beginner様が開設されたvimeo内の
「Bellami Beginner」
伊達市在住の写真家・青柳陽一先生に希少な花を撮影したものを送っていただきました。撮影された順に並べています。マクロ撮影なので延長チューブを別途取り付けての撮影です。花影
S1は寄っても収差配置はほぼ影響がありません。肖像写真にも応用できそうです。
日本野生蘭、紅「富貴蘭」自家栽培種です。
背景黒は普通に撮ったもの、別カット2枚は背景色と開放値のボケ味を引き出した作品とのことです。
ストロボを3灯使用したもので、青柳陽一先生の最新作です。
先生よりコメントもいただいています。
「このLens装着し、覗いている内に堪らなくなり、周りに集まっていた花を、花の図鑑で無く、アートとして撮った。花影と名付けたレンズ、正に「輝と影」を60mm
f2.2が、私の意図を汲むが如く、表現してくれた。このLens、開放値のボケ味、気に入った。」
こちらは野生種とのことです。
SONYα7にて。3枚目はf8、特殊微調整用機材でフォーカス合わせたとのことです。
翌日に改めて見るとまだ咲いていたので、今度はLEICA
M(T240)にて撮影で、マクロですので距離を微調整しながらで大変だったとのことです。全て開放、逆光の方が効果が出やすいとのことです。
青柳先生は(社)青柳陽一写真学校にて、これらの作品を撮影する技術を教えておられます。次の作品は先生のお弟子さんの撮影です。
先生のご説明「石橋広育君、「蝋梅」撮影作品。私のKino Thambar 60mm F2.2を貸し出し、SONYα7IIに装着し、撮った合格作品。」
花のマクロ撮影で、青柳先生が気に入られたレンズ群を使用して比較したものです。花影S1はf8、その他は開放です。f8なのでガラスの特徴だけを活かしたものになります。
LEICA M(T240)にて、背景用、逆光線用、手前横斜め45度からAoyagi
Lightingで、3灯のストロボ光線で撮影されています。「障子のような光」と形容されたライティングです。先生のご説明によりますと「拡散反射板は、小は30㎝位から、立ち位置の180㎝位迄、大中小使い分け、そこにストロボを反射拡散、モノに依ってはトレッシングペーパーで、更に拡散する。背景のグラディエーションが、私作品の売りのヒトツ。色付け、色出し、自由自在、多分世界で私のヒトリ舞台。」
「今朝、椎茸ジッチから届いた、花々本格的に撮る事にしているが、昨日テストに撮った「紅白梅」「トサミヅキ」添付する。「トサミヅキ」非常に珍しい山野草との事。新しく作ったアオヤギlighting
BOXで撮った。Kino
Thambar60mm
開放値。ストロボ用baby三脚、1960年代独で購入、LEICA用50年以上使用中。ストロボ3灯、背景色は黄色だの、橙々色だの、黒色自由に出来る。これ等と、背景色がアオヤギlightingの特色となり、添付の様な柔らかい光線で、撮る事が出来るのが特徴。」
「今朝2時、深々たる夜中と言うか、早朝撮った。紅白梅を、SONYα7Ⅱ+Kino Thambar 60mm
開放値。余りに多く撮ったので、RAWからの処理に時間費やしたが、非常に面白いlensの味が表現出来たので送ります。F2.2では被写界深度浅く、フォーカスが難しく、モデリングランプの輝を借りています。※最近送った小さい方のBOX,当然黒幕で覆い、周りに光線干渉しない配慮必要、特に背景色の方角絞ります。
ストロボは、アオヤギboxに1灯(斜めやや上45度から)、背景色に1灯、スヌートで水玉にドンピシャリ当て、絞って1灯、計3灯です。メインに柔らかい輝欲しく、BOX使用。
この柔らかさ、Contaflex Pro
Tessar50mm+M1:1とまた違う味わい、macroで無い玉での、渾身の「輝と影」が織り成す作品です。この味がやっと出たが、今後多用するレンズの1本と、なりますね。素晴らしいlensです。」
比較として、Contaflex Pro Tessar 50mm M1:1にて撮影されたものです。これは古いツァイスのアタッチメント式のマクロのシリーズで、これとキルフィット マクロ・キラー
90mm、ライツ エルマー
65mmあたりがマクロでは最高とされています。
「lens味、ボケ味の作品、送ります」
椎茸ジッチの山から届いた花々、先にPENTAX K-1 Mark IIに、soft85mmで撮り、続いてSONYα7+Kino Thambar60m
で撮った作品添付。フォーカス難しく、拡大モニター用米国製ZACTO装着し撮った。PENTAXなら、ファインダー覗き撮れるのだが、他機は難しい。
※PENTAXから、「K-1からはプリズム等の透過率を上げファインダーの明るさを
確保しつつピント合わせが可能なファインダーに仕上がっており、この辺りの取り
組みが功を奏しているのだと思います」と。
F2.2開放値,逆光線に映える水滴の妙、これが軟焦点レンズの特技。
熊谷草の左から、アオヤギBOXに入れたストロボ、反射拡散光線を取り入れ、背後上下左右からスヌートで絞った2灯に、反射光線での背景色、言葉では簡単だがまるで、輝スタンドのジャングル。花の大きさ、色合い毎に、光りを動かし、確認しながら撮るヤヤコシさ。
これ等、光線の組み立てが一番胸躍る時、楽しさと相反するのが光りの配置。夫々テストして、ドンピシャリの輝を放つ、頭で設計し描いた光りが、作品を際立たせた。今回、サイド1灯、背後2灯、背景1灯に、前からレフ。貴兄設計softレンズの、柔らかさが醸し出された作品撮れた。(小店注:右下に「二捲き草」とある作品)
「花」とレンズ、余りに近く、三脚に乗せると動き極端に悪くなる。全て、手持ち撮影が一番楽だが、フォーカス合わせのシビアな事。全てがミリ単位、否macro単位と言う言葉が、当て嵌まる精緻さ必須。
Lensもさる事乍ら、フォーカス合わせはPENTAX K-1 Mark II、先の如く一番楽。これ等macro撮影には、LEICA
Mは向いて居ないし、超難易度の撮影となる。このLens、恐らくこれ等の接写でこそ、ボケ味の妙が醸し出ると確信した。
世に軟焦点レンズ種々在れど、気に入った花用レンズは、PENTAXsoft85mmF2.2と、Kino Thambar 60mm
F2,2、macro撮影でこそ、Lens作品価値が発揮出来た。
日本古来の野生蘭「熊谷草」(2021.5.5)
「花」作品、源平時代から愛された日本野生蘭、大和色唇(しん)弁(べん)の大さ50mm前後。玄関にスタジオ作り、ストロボ光線4灯を反射拡散絞り、背景を着色して、撮影した。この唇弁の中から、Brazil高地で香った、彼の地の野生蘭の薫りに似た、馥郁とした上品な微香芳香漂って来て、まるで薫りのとも火の如し、幻の薫りが漂う感じを味わった。
実に不思議な花で、源氏の武士、熊谷(くまがい)直(なお)実(ざね)公の背負った母衣(ほろ)に似ている様だと、熊谷草と名前が付いたとも言われている、絶滅危惧種日本野生蘭。公園に群生自家栽培されているが、無断で根っ子から採ると法律で罰せられると言う程、保護対象「蘭」。これは椎茸ジッチの山か茎上のみ採取、半田山地底2000mから汲み上げた、「金剛水」で活き返って撮った作品。
※母衣(ほろ)とは、日本の武士の道具の1つ。矢や石などから防御するための甲冑の補助武具で、兜や鎧の背に巾広の絹布をつけて風で膨らませるもので、後には旗指物の一種ともなった。一の谷で、平(たいら)敦(あつ)盛(もり)と戦った事で、勇名を馳せたのが熊谷直実公。数百年と続く、大和色とも言われる、露草色が素朴で、素晴らしいし、源平時代から日本人に愛されて来た、野生蘭を撮れたとは、感激です。
※上はPENTAX K-1 Mark II+soft85mmF2.2、以下3点はS1での作品です。
椎茸ジッチから届いた、「二輪草」と言う、聞いた事も無い雑草の様な小さな「花」。楚々として純白、弱々しくもあるが、その格調高い凛とした花、撮ったので添付。
撮影は、aoyagiBOXに前から1灯、背景色に1灯、後から水滴用にスヌート1灯、計3灯ストロボ使用です。余りに近接撮影故、全て手持ちで上下左右、微動撮影でした。PENTAXのファインダー、見事にfocus合わせられ、感謝です。
伊達は、4月中旬桜の後、桃が咲き、杏と続く。余りに多く撮ったので、RAW処理に時間掛かりやっとお見せ出来るので添付します。フォーカス合っているのは、肥やし用稲束上の桃の花数点のみ、此処に合わせるコツ必須です。屋外撮影で、桜の花撮ったが、macro撮影で雄蕊に合わせるのも大変、レンズに慣れて下さい。
写真学校の2名の生徒を連れて(正規生徒で無い)、桃や桜を撮って、その場で魅せて教えた(デジタルならでは)。その時,LEICAに装着した、Kino Thambar
60mmレンズ、「撮って見なさい」と渡した。
彼等、「何処にフォーカス来て居るか、さっぱり解らない、難しい」と言う。そこで、モニター拡大鏡のZACTOを外し、レンジファインダーの使い方教えたが、やはりLEICAでは難易度高かった。
添付作品の如く、LEICAでもZACTOのモニター拡大鏡がフォーカス合わせには楽だが、レンジファインダーはソモソモ、LEICAオリジナル。然し、ボケ具合等はVF
finderで無いと、解らないからモニターで見るのがbest。LEICAのVF便利だが、画面小さ過ぎ見難い。
ロア六本木時代、皆様にThambar 90mm F2,2お魅せしたら、岡安君が凄いと直ぐ購入した。女性ポートレートには素晴らしく効果出す、然し、このLens
macroが大変で、花影の方が遙かに撮影が楽故、今や手放せない。コノlens、兎に角慣れる事、使い込んでコソ、価値発揮します。
小店注:青柳先生はマクロで開放絞りにて多数撮影されていますので、マクロはかなり良好だと多数の作例から感じられます。少し距離を取ると、つまり一般的に撮影するであろう距離において、キノ系の収差が顕になりきちんとした画にはなりません。そこでライカのレンジファインダーではピントを少し前にしています。ですが、開放ではボケが強いためf2.6~2.8ぐらいが推奨です(マクロは開放でも良し)。ソフトというより少し溶けるような描写、いや、やっぱりソフト?という感じの表現になります。映像では中央にピントを置く上掲の作例のような撮影法は人物にフォーカスする時などよく使われます。それでも開放は少し強めなので少し絞ることが多くなりそうです。
小店での撮影例では、上掲のような収差が顕になった作例はほとんどありません(少しは含めていますが)。この作例は美しいですが、このように上手く使わないと単に周辺が流れてしまうのはなかなか使いにくいものです。そこを流れないように撮る、しかもレンジファインダーでの撮影で、撮影結果を見ていないのにミスしない撮影者はおられます。神業? そんなわけがない、キノ(映画)の収差はどれも大同小異なので単に慣れているだけです。要諦はピントの置き方、絞りによる収差のうねりの把握、この2点です。ですが、映像では流れる画は古い映画で結構見られます。ほとんどの鑑賞者は気づきませんが。上手に撮影される先生方は皆さん、キノには慣れているのではないでしょうか。以下の通り、作例もお寄せいただており使いこなしておられる方も少なくないと感じられます。
この企画は元々、タンバールの復刻で企画から製造まで4年ぐらいかかっています。キノの収差を消せばタンバールになるので本来、これで出さないといけません。ですが、これがどうも納得いかない、良くなかったのです。ソフトレンズは飽きてすぐに使わなくなりますね。ですから、過去に所有されたことのある方であれば「普通のソフトレンズ」どんな感じか、お解りになると思います。タンバールは90mmでないと良くないのかもしれません。60mmでの企画はどれもこれもダメダメで、止めようかと思ったのですが、中でも特に「これは全く駄目」だと却下していた1つの案で結局は製造しました。
キノでは仏ベルチオあたりに濃厚な発色の美しいレンズがあります。ですが、ドリアン的なまでに強烈な仏国臭には参ってしまう、何でもベルチオが規定したかのような表現になってしまいます。ここまでヤラかせるのはキノならではで、無収差の玉には無理です。結局、キノ・プラズマートが優れているのはこの辺りで、しっかりしたパステル調に儚い表現を纏わせたから傑作とされています。こういう「ずっと使いたくなる」ような玉はなかなか作れません。ルドルフがライカのプロトタイプにキノ・プラズマートf2を付けさせていましたがライツは却下しています。そして色彩は捨て、儚さは最大限取り入れて収差をフラットにし、エルマー以降を自社で設計しました。キノ・プラズマートも経済発展以降の中国人が評価して高騰しましたが、それまで評価は比較的普通のレンズでした。中華の表現で言うところの「熱烈支持」と評価外という両極端のジャッジが下されてきたレンズです。
そこでキノ・タンバールに戻りますが、艶やかな色彩感を出すにはキノにせざるを得ない、しかし濃厚は表現の幅を規制します。ある意味、存在感のない、メーカーの方が出過ぎていない品を引き出そうと思えば、なかなかこれが簡単なことではありません。偶然性も多々あるのではないですかね。そこで失礼して、キノ・タンバール、これを提案しました。世の中にないレンズを作るのは意味がありません。ゴミが増えるだけです。何事も普通が一番、ですが、キノ・タンバールの色彩感と表現は過去になくても使える、価値があると思ってのことです。
フォーカスを何処に合わせるかは、花夫々なので、雄蕊雌蕊に私は、合わせています。霧吹きで、ボケ効果増大。
作品数点、添付するので、参考にして下さい。
早朝太陽光線下、つきだて「花工房」で撮った作品。
光線の面白さを演出し、まるで天から注ぐ、黄金のスポットライトを導き出し、白梅の白を際立たせ作り上げた。
強烈なストロボ逆光線下、まるで狂気の「ボケ味」。右後ろからのflare、ギリギリで自作フレアCUTボードで切った。
※このフレアCUTを、我々は「ハレ切り」(Halation Cuter)と呼び、A4位自作の黒板を小型三脚に立て、ギリの所でハレを切っています。
F5.6位に絞ると、こんな柔らかい作品も撮れます。
椎茸ジッチの山から、月見草名だが花の縁が桃色の、何とも色気ある小さな「花」届いた。名前が「昼咲き月見草」だそうで、夕べに咲く月見草とは一線をかくし、昼に咲くとは。LEICA M(T240)+Kino Thambar 60mm F2,2
F4モスコシ絞りF5位で撮った。RAW処理で、堅めに処理して唇弁の薄さ、強調した。ストロボ光線4灯使用、観た目は複雑lightingだが、実に微妙な輝と影を演出し、独特の色気を狙った作品。
花枝に噴霧した霧が、独特のボケ味出して、これは正にこれぞ、「Lensの味」。好きな、back処理出来た。
今朝、再度「昼咲き月見草」を、複数本花瓶に入れ撮った。右後方からのスポット光線をハレ切りでCUTしたのと、ハレ切りギリギリ限度で、ハレ入れたのと、2種類お見せする。作品形成上、作者次第です。
LEICA M(T240)+Kino Thambar60mm F2,2
LEICA M(T240)+Kino Thambar60mm F2,2
左後方スポット入れ込み、作品にフレア掛け、右の三角「ボケ味」収差を演出した。
PENTAX KI M2+soft85mmF2,2
F4に絞ったら、中央上に絞りの6角形光跡出た。
PENTAX KI M2+soft85mmF2,2
SONYα7+Contaflex Pro Tessar50mm+M1:1
ギリギリでハレ観ながら、丸形flareワザと入れ込んだ。
SONYα7+Contaflex Pro Tessar50mm+M1:1
完璧にハレ切りで、フレアCUTした作例。flareも、入れた方が作品面白くなるなら、入れた方がbest。
「lensの味」とは、夫々のレンズがもつ個性を惹き出し、作品を昇華し、華麗に仕上げるテクニックが面白く、時のたつのを忘れる程。前後やトップLightingを、どう設計配置するか、これぞ「花」撮影の真髄です。この撮影では、左からアオヤギboxに1灯、右手前でレフ反射、後方左右から2灯のスヌート、背景色用1灯で背景色出した。ストロボ光線、4灯を反射拡散絞り、出力制御して、作品個性出して居ます。
質問が多いのは、露出とfocus。露出は、開放値で殆ど撮影故、ストロボ光線出力制御し、ISOは100。セコニック露出計(L-508 ZOOM Master)のストロボ露出計で入射光線計測し設定。Focusは、manualで合わせるが、これが一番難易度高く、全て手持ち撮影。余りのmacro撮影故、三脚に乗せると近寄れず、手持ちがbestです。
最後に「昼咲き月見草」2本残り、「金剛水」の効果よりひ弱い「花」と、認めざるを得ません。最後に、優雅さ残そうともう一度、撮影しました。
LEICA M(T240)+Kino Thambar60mm F2,2
1/4で微かにブラシて、「lensの味」に動き加え更に、ほのかなボケ味狙った作品となった。
LEICA M(T240)+Kino Thambar60mm F2,2
月見草には種々在る様で、あの強烈な黄色より、遙かに優雅幽邃と言える、ほのかな緋色漂う野生雑種「花」。ハイキー調と、背景色に凝った作品送ります。哀愁漂う作品を狙ったがイマイチ、レンズに助けられた。
初めて無一居ブログの、私の作品に関し質問来た。APA(㈳日本広告写真家協会
(Japan Advertising Photographer's Association)会員プロの若手と名乗り、相当レンズ好き者らしい。
露出やfocus、それにどんなストロボ使用ですかと聞く。LEDなら、可視光線で撮れるのにと、言う。私は、60年も写真家やって来て、その間永年ストロボ使用して来たので、LEDより色温度が安定しているからだと返答。大事な事は、ストロボ光線が何処にどう当たるか、止まって見える事だと言うと、驚いていた。
やたら作品を褒め捲るので、君も撮ればと申し上げた。その彼の質問に、貴兄のblogを通して答えたのが今回初で、観ているプロ写真家も居るのだと、感心した次第です。
その若手から、ソフト作品とちゃんとしたmacroの写真も宜しければ、魅せて欲しいと言うので、たまたま写真学校用に撮った作品在るので、添付します。皆様に、青柳陽一本質本髄、基本はこれが撮れないとダメ。
例の熊谷草を、PENTAX KI MII+DFAmacro100mmF16に絞った作品。もう一枚は、PENTAX soft 85mm F2,2です。多分、貴兄のblog観て、多くの方質問あるのではと、思われます。この2枚の作品、私がボケ玉だけで撮っているのではと、感じるヒト向けには、お役に立つのではと、思われます。
※PENTAX KI MIIには、Real Resolutionと言う4枚の画像を合致させる高精度な、映像が撮れる仕組みがあり、電子シャッターで撮るシステム、良く使うRR(撮影テクニック)です。加えて、DNG撮影だから、凄く精緻なのです。
これ等に比べれば、LEICA Mの使い難さ、ドイツ人ならでは。VF使用中は、ストロボ接点は下部に特装EXコード、使用です。故に私は、VFで無くモニター用拡大鏡使用して、VF用シューに、ストロボ用トリガー(リモコン)装着して撮影して、居ます。
私は、逆光線下で多く撮るので、Kino Thambar 60mm F2,2用フード替えました。52mm径にして、ハレ切り使わずとも、このフードのママである程度、Flare CUT出来そうです。
被写体が、小さな「花」macro撮影故、蹴られもなくこれでOK。LEICA M(T240)も、ZACTOで一眼レフ並み、蹴られ被りも見えるからこの拡大鏡の役目大、動画用に作られた逸物優れモノです。
自分で言うのも変だが、こう言う姿勢、チャレンジ在れば、年に関係ない頭の体操、且つ楽しみ増えますね。今年84才です。
「大輪トキ草」と言う日本蘭、東城歯科医が自家栽培。麒麟ラガー1ケース付きで、早朝5時半届けてくれたのを、撮った。Digitalは、紫色(magenta)出しが難しく、色温度から変換でした。※SONYα7II+Kino Thambar 60mm F2,8位 ストロボ3灯使用。
movieカメラマン、己斐俊夫がやたらレンズに詳しく然も、彼はSONYのCM「蛸の赤ちゃん誕生」で、何かの大賞受賞。彼からも、私の作品楽しい、ドンドン撮って魅せて欲しいと、言って来て居ます。多分私が知らせた、世界に散らばる知人友人諸氏達も、レンズの難しい話しは別にして、野生の花々の可憐華麗さ堪能してくれています。
Paris在住の方から、今朝又mailで、日本蘭の素晴らしさ、可憐さ、美しさ、日本の花らしいと、堪能しているとの事でした。特に、「熊谷草」の面白い話しや母衣、源平の頃から武士達に親しマレた野生蘭だとしり驚いた様で、知的さは懐の深さでしょうねと。
※ではと、野生日本蘭「富貴蘭」作品、送りました。背景色の出し方に、大層気を使った作品、これ等全て背景用布や紙使用せず、反射光線で出しています。この花、大きさ15mm程、余りに小さい唇弁、優雅にして可愛い蘭でした。
PENTAX KI MII + Pentax soft85mmF2.2
「花影」ともう2本、私の好きなレンズがPENTAX Soft 85mm F2,2と言う、軟焦点レンズと、約60年前のContaflex Pro Tessar50mm+M1:1を、SONYα7IIに装着使用。超macroレンズ、花はほぼ開放値で撮る。
日本蘭野生種「大輪トキ草」、「花影」開放値で撮ると、後の水滴が被写界深度の距離により、変化します。このbackボケが、Lensの味、距離と光線により凄い違いが出る。私はどのレンズも、開放値でfocusドンピシャリに、眼を訓練しているが、兎も角軟焦点レンズは慣れが一番です。
「春蘭」、60年前の前玉交換式cameraのLens。Contaflex Pro Tessar50mm+M1:1、Berlinでボディーからレンズ外して貰い、NEXマウント装着で撮った。macro一本やりのレンズで、focus合わせ一番難易度高い。
日本野生種蘭「春蘭」、私の曾祖父も大好きだったと言う、みちのくのほぼ何処の山中にも自生する、日本古来の野生蘭。絶滅危惧種故、根っ子は残し、茎上花のみ採取するが、当地半田山地下2000mから汲み出す、ミネラル水で早朝撮れた。
「金剛水」、市販され身体にも良いと言う、凄い水です。この香村「金剛水」のお蔭で、椎茸ジッチの花も活き返る。夕方届く「花」、早朝撮影する時は、ピンシャラとして活き活きする程、効果在る水です。
御子が両手を広げた様な「春蘭」。大きさ、15mm位。レンズ前玉と、「春蘭」が接触する程の接写で、光線もストロボ3灯を、back2灯とトップから、精密精緻と言う言葉がピタリの光線組立、撮った作品です。
こうなると、フードは自製ハレ切りで、凌ぎます。ハレ切りの効果は、抜けが良く、切れのある作品となる。
貴兄blog(注:本頁のこと)を何時も観ている方から、「春蘭」は知って居たが、作品として撮られたのを観たのは、初めてだが可愛いとの評価。「出来れば、全体がどんな姿か観てみたい」との要望が、来た。
「春蘭」も野生種日本蘭で、15mmの筒(つつ)に入る程、小さい花。更に、日本蘭は茎で切り取ると生命力が弱く、直ぐ萎れるので、「金剛水」の力を借りて、午前2時頃撮影。「春蘭」の、一番華麗な時を切り撮った作品。PENTAX KI MII+DFAmacro100mmF2.8 & soft85mmF2.2
SONYα7II+LEICA macro ELMAR-M 90mm F4
この水、当地の医師会長から紹介され、妻が腎不全で、水が普通に飲めなくて、飲ませられる水として、購入。
その冷水で、シングルモルトを割ると、別次元の味となり、私専用水割り用必須水となってしまった。試しに、「花」を活けたら書いておいた様に、山から夕べに持ち込まれ、萎れて息絶え絶えだった花が、早朝活き活きと頭モタゲた。驚き感激して、こうして野生の花を早朝撮ってこれたのが、この水のお蔭でした。特に華奢な日本蘭には、効きましたね。
炭酸水素イオン水が、効くそうで、独でこの水を岩塩鉱山迄飲みに来ていた日本のツアーgroupに、遭遇した事もある。福島県桑折町で同じ水素イオン水が、汲み出されていたのです。
隣町に、1189年頼朝と藤原泰衡が戦った、「阿津樫山の戦い」と言う、古戦場跡があり、頼朝勝利し昭和の藤原泰衡遺骨調査で、平泉中尊寺の棺に数粒の蓮の種発見。それを、育て古戦場の縁で有志が戴き育てた、古代蓮の花。これも、スタジオ光線で撮る時、「金剛水」に活けたら、11時間掛けて漆黒のstudioで、開花した。多分、開花は蓮沼以外撮れないでしょうと言い、関係者が驚く程、水の活性力、水の威力ソノモノだった。
何れにせよ、野生の花達、特に蓮開花をスタジオで撮るのは至難。それが、蓮田の関係者の協力で、早朝2時頃受け取り、撮った。日本蘭と違い、花がとてつもなく巨大、大変な撮影でした。昨年写真学校preオープン時、この花をポスターとカードに使用した。
色違いの蓮も撮って居たので、添付。紫蓮は、後に私の写真展用ポスターと葉書の為、デザイナーChoiceで作ったが、格調ある作品となり、評判上々だった。
香港のTomaclogylisticolism
Lam様より作例をお送りいただきました。Flickrの方ではLeica
Monocromeで撮影されたものをアップいただきました。
RYO
HASHIMOTO様よりお送りいただいたお写真です。絞りも被写体によって適宜に絞られ、モノクロも積極的に選択されています。最後の3枚はf2.8ということです。
岡野正美様よりお送りいただいたお写真です。光の持つ独特の煌めきとソフトフォーカスとの親和性が感じられます。
続いて、米国の方から幾つか作品を送っていただきましたのでご覧下さい。こちらはLumix
GF2で撮影されたということです。絞りはほとんどf5.6~8で、滲んでいる写真はf2.8~4ということです。コート有りです。
北京在住の方から幾つか送っていただきました。
ポートレートを複数カット送っていただいたので、そこから1枚選んでここに貼らせていただきました。カラーで撮影されていましたがモノクロに変えてみました。ソフトフォーカスにはなっていませんが、それでもF4ぐらいですので微妙な柔らかさは感じられます。この場合、背景のボケをどのように使うかということになりますが、この場合はうまく処理されていると思います。
北京・朝陽公園にて撮影いただいた植物のクローズアップです。リングを噛ませてマクロで撮れるようにしてあるということで、その参考画像も送っていただきました。
FujiのX-T1で撮影された作品をTom Farmount様にお送りいただきました。
開放とf8での比較ということで、ソフトフォーカスとして遠景を撮影する場合は開放で使える、そこをもう少し控えてみたりということもあると思いますが、両極端で撮って見るとこういう感じになる例です。
Hawk's Factory FUJIFILM
Xマウント補助ヘリコイド付ライカMアダプタVer3を使っていますので、最短撮影距離よりも寄っており、50cmくらいまで寄れただろうということです。開放ですが、寄ってマクロで撮ると収差がより乱れるように思います。
日本の方から桜の写真を送っていただきました。
こちらも絞りによる違いがありますが、距離が違いますので参考にしてみて下さい。
さらに続いて、ライカモノクロームをお持ちの方が作例を送って下さいました。モノクロ専用デジタル機です。RAWをLightroomで現像し、いずれも2枚目は撮影者の方が焼き込みをされたものです。
無一居ではモノクロームではなくM9で確認しましたが、ここから下のM3、これはアナログになりますが、これとデジタルのM9であまり変わりなく撮影できる印象です。センサーが大きくなると扱いは難しくなります。
そしてさらにライカのレンズとの比較写真も送って下さいましたので、別ページでご覧下さい。