無一居

写真レンズの復刻「むいちきょ」
紀元2012年1月創業

花影 S1 60mm f2.2 小店での作例3

仕様  お寄せいただいた作例   - 2014.07.17

  1. 近所で
  2. 白黒
  3. 貴州、雲南、ラオス 2014年9月
  4. タイ、カンボジア 2014年9月
  5. カンボジア 2014年9月
  6. 麻布十番 2021年1月30日
  7. 白金 2021年3月18日
  8.  2021年3月22日

 去る2014年9月に貴州、雲南省を通過してラオス、タイ、カンボジアまで行ってきましたので、それをここからご覧いただきます。雲南省の大理まではライツ エルマー 65mm f3.5で撮影し以降、景洪、モンラー(微信の投稿では9/18)、ウドムサイ(9/19,20)、ルアンプラバーン(9/21)、ヴィエンチャン(9/22)、バンコク(9/24)、シェムリアップ(9/26~28)、バンコク(9/29,30)と移動しましたので見ていきたいと思います。このうち、景洪では少し、モンラーとヴィエンチャンでは携帯でしか撮影していません。

花影S1 景洪にある踊り子の像
花影S1 太鼓を叩く人の銅像
 景洪は中国語名で現地語ではシーサンパンナと言います。現地語とはおそらくタイ語の方言です。ここまで来ると雰囲気は中国ではありません。街の中に立っている銅像も中国のものではない感じがします。

花影S1 シーサンパンナ新聞社
 シーサンパンナ新聞社です。雰囲気が何となく沖縄県庁に似ています。南国の建物という感じです。

 景洪は小さな街で特に何もありません。少し見て次に移動します。国境に近い街モンラーにも行きますがただの中継地点です。携帯で撮影するに留めます。国境も携帯で撮影し、ラオスに入ってウドムサイに到着します。

花影S1 ラオスの国旗
 スコールが一日に何度も降ってきて悩ませます。ウドムサイバス停に着いた途端にまた大降りになったので避難します。ふと見ると社のようなものがあって、そこにラオスの国旗が刺してあります。ここが共産主義国ということがわかります。しかし服務員の横柄な態度以外はこの国が共産主義であることを感じさせるものはありません。それもこの辺だけでタイに近づくと普通になります。中国は物資が豊かなので、この国も共産主義であれば交易で繋がりがあるだろうと思って安心したのですが、全く間違いだということがわかって後で唖然としました。どういうわけか、中国で買えたものが全くないのです。物価も中国の数倍でした。中国から物を買えばすごく安いのは明白なのですが、そうしていません。必要なものはタイから輸入しています。高くてもタイから買っています。中国と交易すれば豊かになる筈ですが、貧乏を選んでいます。ラオスは首都も川を渡ったらタイというところにあります。どれだけ中国は怖がられているのか、ベトナムに行った時にも思いましたが、ぜんぜん信用がないのだなと思いました。中国が鉄道をバンコクまで通す計画を立てていますが無理じゃないかと思いました。バンコクからヴィエンチャンはもう通っているのですが。

花影S1 ウドムサイ市内
 雨が止んだのでウドムサイ市内を歩きます。何もありません。食堂と売店ぐらいしかありません。もとよりウドムサイは何もないところとしてパッカーの間では有名です。ゆっくりしたらいいのでしょうか。そんな気にもならないぐらい何も無さ過ぎます。普通、田舎には田舎なりの面白さがありますが、そういうものもないのです。

花影S1 ラオス語の看板
 この文字が困りものです。中国は漢字なので何でもわかりますが、少し国境を渡っただけで何にもわかりません。

花影S1 自転車に乗る少女
 狭い街ですが自転車やバイクは結構走っています。

花影S1 I LOVE LAOS
 「私はラオスを愛しています」という意味です。見たらわかるとは思いますがわざわざ言ってみました。愛国教育や宣伝は中国でもさかんにやっていますが、こんな感じではありません。使う色とデザインが違うと思います。中国は赤です。日本は愛国教育はやっていません。愛せと言わなくても愛している国ではやりません。

花影S1 散髪屋
 寒くなる季節がないので、こういうオープンな建物が多く見受けられます。これは散髪屋です。

花影S1 重慶診所
 中国が頑張って食い込んでいます。こういう絶対必要なものは受け容れるしかないのかもしれません。だけどここは閉鎖していました。国連が入っているのでそれで要らなくなったのかもしれません。それでも旅館は結構中華系が多いです。中華だと言葉は問題ないと思って行きますが通じませんのでどういうことなのかわかりません。

花影S1 花柄の器
 これは食器だと思いますがよく憶えていません。どこで撮ったのかも記憶していません。宿のフロントだったような気がします。

花影S1 ビールの広告
花影S1 ラオスビール
 ビールと言うのはだいたいどこの国も自国生産します。確実に成功する産業だからかもしれません。お国柄が出ますので、これは飲まないといけません。

花影S1 メコン川
 ルアンプラバーンはメコン川流域にあります。これを逆光気味ですが問題なさそうな角度で撮ってみました。意外としっかり写りました。ソフトフォーカスですので描写は絵画風です。

花影S1 古い住宅の壁
花影S1 壊れた屋根と壁
 ラオスはフランスの統治下にあったので、その時代の洋風建築が残っています。こういう古いものを修理して維持していくのはたいへんです。

花影S1 ラオス航空の広告
 この街まで来ると観光客が多いので航空券を売るところがたくさんあります。ラオス航空しか飛んでおらず旧式のプロペラ機なので怖がる人が結構いるようですが、ラオス航空はこれまで無事故です。陸路でここまで来るのはたいへんなので空路を使うのが一般的です。

花影S1 下りる階段
 新しい部分もレンガを使うなど材料だけでなく、工法にも留意して景観を維持しています。ここは街全体がユネスコ世界文化遺産に指定されています。これを見ると、植える植物も重要ということがわかります。当たり前のことなのですが、中国から来るとこういうところにも感心してしまいます。

花影S1 水差し
花影S1 テラスの明かり
花影S1 小さな灯と花
 一部の宿やレストランはリゾートのようです。安宿でさえもリゾート地の雰囲気が味わえるように工夫されています。

花影S1 夜の露店
花影S1 首飾り
花影S1 ジュース売り
 夜遅くまで売店が出ています。絹製品が有名なところなので、布関係のものがたくさんあります。

花影S1 塔
花影S1 王宮の屋根1
花影S1 王宮の屋根2
花影S1 飾られた入り口
花影S1 王宮の屋根3
花影S1 王宮の階段
 王宮です。今は僧院になっているようです。

花影S1 コンセント
 屋外にこういうコンセントがありました。おもしろい組み合わせだと思います。

花影S1 ルアンプラバーンの住宅街
花影S1 1563年
 フランス統治時代の建物がたくさん残っています。幾つかは宿にもなっています。

花影S1 ポストカード
 ルアンプラバーンは早朝の托鉢が有名ですので、それにちなんだポストカードを売っています。

花影S1 市場
花影S1 バナナ
 市場にも行きます。この二枚はピントをきっちりと合わすと画面全体に均一にボケますが、ずれると中央が鮮明になりますから、それでここはずらして撮ってみました。

花影S1 交通標識
 青だからOKという意味にも見えますが、表示は三角です。国際的には黄色が正解だと思うのですがいかがでしょうか。人が渡るから気をつけなさいという意味か、横断には気をつけよという意味だと思います。脇に歩行者天国があるので車両は入るなであれば、赤なんではないでしょうか。人物をよく見ると標識を作るにも伝統文化を大事にしていることがわかります。

花影S1 フランスパン
 東南アジアのフランス統治を受けた地域にはフランスパンがあります。最近はどうかわかりませんが、10年ぐらい前にベトナムに行った時にあったフランスパンは昔ながらの製法で作られていてあまりのおいしさに驚いたことがあります。最近は日本も向上していると思うのでわざわざ食べに行くほどではありませんが、そういう関連でラオスはどうなのか気になっていたので探して食べました。探さなくてもあちこちにありましたが。ベトナムとは味がちょっと違うような気がしました。フランスパンというのは味がないのが良いところだと思うのですが、旨いのは味はありますね。パリのフランスパンはどうなんでしょうか。あまり良い印象はありません。

花影S1 天日に干している椅子
花影S1 天日に干しているパン
 ソフトフォーカスなので、もう少しわかりやすく出してみようということで撮影したものです。こういう日差しの強いところでは変に輝いてあまり良くないと思いますが、この効果も使いようかもしれません。

花影S1 象の彫り物
 こういうものは中国では龍ですが、東南アジアでは象です。日本では何でしょうね。鶴でしょうか。

花影S1 売店
 暑いところなのでアイスクリームを売っているところがたくさんあります。これもお国柄があるので試したいのですが、旅行者は体調管理に神経質なのでこういうものは食べない場合が多いと思います。それでも冷たいジュースは飲むし、ビールも飲むので矛盾していますが、なんとなくアイスクリームは避けるのです。特に日本人は食べません。日本のようにおいしいものがある国はないですからね。ビールもそうですが、だけどこれは飲むのです。暑かったらビールなんですね。夜涼しくなってもビールなんです。安いとか言って飲むわけですが、アイスクリームも安いのです。矛盾が多いのです。

花影S1 婦人服店の広告
 貼れるところに広告を貼る、これは国を問いません。さすがにルアンプラバーン中心では問題ですが、少し離れると多くはないですが、いろんなものを見ることが出来ます。

花影S1 香辛料
花影S1 白い壁と椅子
花影S1 レストラン
花影S1 レストランのメニュー
 西洋風の店が密集しているところがあります。フランス統治時代の建物があるようなところなので違和感はありません。まるでリゾート地のようですが、リゾートとは普通は島、少なくとも海沿いです。ここはメコン川です。だけど川はやっぱり海とは違います。香りが違うと思います。それでもバリのウブドも山奥なので、ここと似たような感じです。これもまた良いのではないかと思います。

花影S1 木漏れ日と階段
花影S1 埋め込んだレリーフ
花影S1 枯葉と木漏れ日
花影S1 濡れた枯葉
花影S1 白い花
花影S1 レンガと落ち葉
花影S1 テーブル下の落ち葉
 ルアンプラバーンで最大の見物は、こういう静物のような気がします。どこにでもありそうなものですが、意外とそんなことはありません。市民全体の高い意識がなければ、こういったものは鑑賞できません。細かいさりげないところまで神経を配るから大きな立派な建物も引き立つわけで、雑であちこち汚くなってくると雰囲気が台無しです。掃除にかなり力を入れています。街全体が一軒のリゾートホテルの敷地内のようです。

コラム


  1. 近所で
  2. 白黒
  3. 貴州、雲南、ラオス 2014年9月
  4. タイ、カンボジア 2014年9月
  5. カンボジア 2014年9月
  6. 麻布十番 2021年1月30日
  7. 白金 2021年3月18日
  8.  2021年3月22日

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