花影 S1 60mm f2.2 小店での作例4
- 近所で
- 白黒
- 景洪、ウドムサイ 2014年9月
- ルアンプラバーン1 2014年9月
- ルアンプラバーン2 2014年9月
- バンコク中華街 2014年9月
- アンコール・ワット 2014年9月
- アンコール・トム 2014年9月
- 麻布十番 2021年1月30日
- 白金 2021年3月18日
- 桜 2021年3月22日
ルアンプラバーンからヴィエンチャンに移動して、鉄道を使ってバンコクに抜けました。

カオサンに投宿して中華街を見に行きました。中華街でも泊まれるようですが、カオサンの方がトラブルが少なそうということで、面倒ですが遠征して見に行きました。

中華街は言葉が通じるだろうという安心感で行きましたが全く駄目です。福建語と思われます。普通話は話せません。ある路地にさしかかると黒いボードを置いて道を塞いでいます。書いてあることがわかりません。それで入ってみます。行き止まりということがわかりました。奥の広いところは中庭でした。

香港にかつて九龍城というものがありました。中華の負の側面ではありますが魅力ある場所として有名でした。重慶マンションはというと、以前のいかがわしさがすっかりなくなり、健全な安宿街になってしまっています。大陸はどうでしょうか。お上が怖いので無法地帯はありません。古くて雑然とした感じのところも減っており、見ごたえがなくなってきています。思うに香港も返還後に健全になったと思います。中国の渾沌というものが味わえなくなってきている、どこに行ったらいいんだろうと思っていたらバンコクです。だけどここも普通の街であって別に不健全なわけではありません。夜は危ないらしいですが昼間は普通です。それでもここには華僑のディープな感じが渦巻いています。横浜や神戸、クアラルンプール、他にもまだアジアの中華街あると思いますが、どこと比べてもバンコクが深いです。中華の逞しさのようなものが感じられます。

車のナンバープレートはどういう目的で付けるのかを考えた時に真っ赤に黒は有り得ません。だけどもデザインを優先した、タイ文字も投入してきたということで、いかにも南国の王国らしい風格を醸し出しています。

中国というのはいろんな意味でパニック、混乱が特徴なので、渾沌というものの魅力というのを考えずにはいられません。ところが大陸では味がなくなってきている話は先ほどしました。その最大の原因は簡体字ではないかと思います。これは宮廷の役人が速記に使っていたものだということでもう相当な歴史があります。非常に合理的に出来ています。だけど合理的過ぎて読み物を斜め読みした時に意味が掴めません。香港台湾の繁体字であれば、適当に流して見ただけで意味がわかります。文化と文字の関連は切り離せないので台湾香港は面倒でも繁体字をやめないのだと思います。漢字はデザインなのでどんなものを採用するかで街の景観を変えます。大陸はすっきりしてしまった、もっと濃いものが欲しいのに文字は薄味になってしまった、これがちょっと残念な印象を感じる原因だと思います。日本は中間ですが、中国も最低限それぐらいには戻して欲しいものです。

こういう食べ物があちこちに捨ててあります。これは供え物のような気がします。ゴミのように扱われておらず、だいたい店の主人が持ってくるからです。そして猫が平らげます。だけど猫のために置いているという雰囲気ではありません。
バンコクに少し滞在した後、バスでシェムリアップに向かい、アンコールワットを見た後また戻ってバンコクに数日滞在、そして北京の自宅に戻りました。これ以降はアンコールワット界隈です。
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