無一居

写真レンズの復刻「むいちきょ」
紀元2012年1月創業

大陸キノの最高傑作 キノ・プラズマート Kino Plasmat
「院落」P15 75mm f1.5

2023.05.05

Kino Plasmat f1.5は、最初期型をトレースすることになりました。
使用ガラス、収差など既に明らかになっており、コンピューター上では確認できております。f1.5は肖像用に適すると思うので、少し長くして75mmで考えています。ラージフォーマットでも使えるようにします。
Kino Plasmat f1.5分解図1

これまでレンズを小店から直接ご購入いただいた方(P1の先行販売を除く)には割引キャンペーンを予定しています。2,3割引で想定しています。利益なしの境目を計算してとなります。P1 50mm f1.9に関しては既に販売済みとはいえ、再度またプラズマートになりますし、これまで還元がなかったので、この辺りで、と考えています。小店の購入記録にあれば本数分対象になります。販売開始前の優先発送となります。来年以降になりますので予約はまだできません。- 2023.05.05

Kino Plasmat f1.5レンズ構成図

 一般に世間で多数出回っているのはf1.5です。下がHugo Meyerのカタログに載っているf1.5の図で、f2とはガラスの形状が少し違うのがわかります。VadeMecumを参照するとf2は映画用しか作られておらずレア、これを写真用に転用した例はLunar Cameraというほとんど木の箱という代物ですが、おそらく最初中判が出てこれにはプラズマート 90mm f2(キノは付きませんがレンズ構成はキノ)、その後ライカ判に変わった時にプラズマート 50mm f2(これもキノ、つまりパテントデータのもの)に変えられたようです。レンズ交換は基本できないと思われ、にもかかわらず標準レンズにキノという、ぶっ飛んだ構想でした。尚この頃、ライカはまだ出ていなかった模様です。ライカの試作にはこのf2が付けられた可能性があります。しかしf2のスチールへの転用は量産品ではおそらくルナー・カメラだけです。

Kino Plasmat f1.5広告

 Kino Plasmatは

はそれぞれ異なります。 放射状のボケがはっきり出るのはf2のみです。これは溶けるようなボケが特徴です。75mmもボケの特徴が同じですが、放射状にはなりません。50mm f1.5は強いグルグルボケが出ます。f1.5の方を75mmにスケールアップしますと収差配置が50mm f2に近くなりますが、ただ放射が出ない所のみ異なります。他は同じであるため、溶けるような描写で共通しているのは当然と言えます。いずれも収差配置はほとんど同じ、バランスが少し違うだけです。

Kino Plasmat f1.5分解図2

 小店では50mm f2をf1.9に変えて製造したので、それとf1.5のどちらが良いのかは難しいところです。対して75mmに関してはf1.5の方が良いでしょう。

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